誰もが一度は悩んだことがあるゴルファーの悩み上位にランキングする”シャンク”。
その場しのぎで対策で、「ボールを遠くに置けばシャンクしないだろう」という考えもありますが、それが原因で別のミスが誘発されるケースもあります。
結局は、頭の中から「シャンクするかも?」という意識を断つために根本的にシャンクが出ないスイング作りをすることが重要です。
今回は、シャンクの代表的な4つの原因と対策方法、簡単にできる練習方法を紹介します。
ミドルレンジは問題なく、アプローチだけシャンクが出る方はアプローチだけシャンクする3つの原因を参照ください。
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シャンクとは?
まずは、初心者向けに、シャンクと言われる現象を説明します。
シャンクとは、クラブのネック部分(ヘッドとシャフトが繋がっている箇所)にボールがあたり、狙っている目標方向の対して右45度にボールが飛び出す現象のことです。
ウェッジなどの比較的短いクラブで出やすく、ドライバーなどの長いクラブでは出ないのが特徴です。
シャンクが出る4つの原因
シャンクが出る原因は複合的になるため、一概にコレを直せばシャンクはでない。ということはありません。
ただし、これから紹介する代表的な4つの原因を見直せば、自分が当てはまる原因がきっとあるはずです。
1.スイング軌道が過剰にインサイドアウト
持ち球がドローの方や、初心者でスライスを直すためにドライバーでドローの練習をしている方がハマりやすい症状です。
インサイドアウトの軌道は球がフェースに乗り、飛距離も出るためスイング的には問題ありませんが、軌道だけで考えるとアウトサイドインの軌道よりシャンクが出やすいです。
2.右足を使いすぎている
飛距離を出そうとして、ダウンスイング時に右足で地面を蹴ることを意識し、過剰に右足を使いすぎている方がハマりやすい症状です。
右足を意識しすぎると、右ひざが前に出やすくなります。右ひざが前に出ることで、クラブの通り道が外側になり、結果クラブのネックでボールを打ちやすくなります。
3.頭が上下する
体重移動を過剰にして、スイング時に上半身が伸びあがる方、頭が上下に動く方に多い症状です。オーバースイングの方も上体や頭が上下しやすいので当てはまります。
この症状はシャンクだけでなく、トップが多い人にも言えますが、インパクト時に上体が伸び上がるので、クラブ軌道が安定しなく、シャンクやトップを誘発します。
4.フェースローテーションが多い
ボディーターンでなく、フェースターンでボールを捉える方に多いです。
フェースローテーション自体はとても大事で、飛距離UPには欠かせない技術の1つです。ただし、意識しすぎると、手でフェースを返すことになり、結果クラブネックが前に出やすくなります。
シャンクが出ないスイングとは?
ゴルフクラブは構造的にシャフトとヘッドの重心がずれているので、何も考えずに振ればシャンクが出やすいものです。
プロゴルファーでさえ、シャンクが出る時がありますので、シャンクが100%でなくスイングは存在しませんが、限りなく0%に近づけることは可能です。
それは、スイング軌道を軌道を安定させることです。
当たり前のことですが、アドレス時にボールにセットアップした場所をインパクト時にクラブが通れば、100%シャンクは出ません。では、スイング軌道を安定させるには、どのようなことを意識すれば良いのでしょうか?
スイング軌道を安定させるには?
スイング軌道を安定させるには、手に力を入れない、リラックスするなど多種多様なことを意識しなければなりませんが、一番重要なポイントは、腕でクラブを振らず、揺らすようにスイングすることです。
腕と体を同調させてスイングすれば良いのですが、なかなか意識だけでは難しいものですので、"揺らすように"というのがポイントです。
振り子のように揺らすイメージでテイクバックし、ダウンスイングを行えば、腕と体は勝手に同調している状態になります。
同調させることで、クラブヘッドがいつも同じところを通るため、シャンクだけでなく、トップやダフリといったミスも激減するはずです。
腕と体を同調させる練習方法
この練習方法はとても簡単で即効果ありです。練習場でも簡単に実践できるのでオススメです。
クラブ2本を右手、左手で持ちスイングをします。最初はボールを打たずに、ハーフスイングから始めてください。腕と体が同調していない場合は、フォロースルーで、後ろの手で持っているクラブが前で持っているクラブを追い越しているはずです。
同調がとれていれば、クラブが重なることはありません。
この練習はシャンク防止だけでなく、スイング全体のスキルアップにもつながりますので、ぜひ試してみてください。