ドライバーで飛距離を出すためには、ミート率が大事です。
ミート率の重要性については、ヘッドスピードが遅い女子プロが飛ぶ理由とは?で説明しましたが、ミート率が高いと、ボールの初速が速くなります。
しかし、ボールの初速が速くても、思ったほど飛距離が出ないケースがあります。
当たり前の話ですが、ボールの初速が速くても、テンプラであれば飛距離は出ませんし、バックスピン量が多すぎてもボールは吹け上がり、途中で失速してしまうので飛距離は望めません。
飛距離を出すには、ボールの初速以外にどんな要素が重要になってくるのでしょうか?今回は、ボールの初速が速いのに飛距離が出ない理由について紹介します。
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飛距離を出すために重要な3つの要素
ゴルフクラブ、ボールの構造上、飛距離を出すために重要な要素は、”ボールの初速”、”打ち出し角度”、”スピン量”です。
”ボールの初速”については、ヘッドスピードが遅い女子プロが飛ぶ理由とは?で詳しく説明しましたので、今回は、”打ち出し角度”、”スピン量”について説明していきます。
”打ち出し角”とは?
打ち出し角とは、ボールを打ったときの弾道と地面を線で引いた角度を指します。
仮に空気抵抗がなければ、物理的には45度の打ち出し角度で打たれたボールが、最も良く飛ぶとされていますが、実際には空気抵抗や後述するスピン量が関係するので、理想的な打ち出し角度は15度前後とされています。
ただし、理想的な打ち出し角度15度前後はプロの話。ヘッドスピードが40m/s前後の一般的なアマチュアの場合は、プロと比べるとボールの初速が遅いので、打ち出し角が低いとボールが伸びる前に失速してしまいます。
一般的に、アマチュアの場合はドライバーの最適ロフト角度は11~13度、打ち出し角度は20前後だと言われています。しかし、市販のドライバーはロフト表示10度前後のロフト角度が少ないものばかりです。これは、クラブに記載されているロフト表示と実際のロフト角度が異なって表示されているからです。
リアルロフトという言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、クラブにロフト角10度を表記されていても、実際のリアルロフトは12度以上になっていることが多いです(中には、クラブ表記とリアルロフトが一致するものも存在します)。
なぜこのようなまぎらわしい表記をするのかは分かりませんが、リアルロフトはクラブを購入する際に教えてもらえるので、確認することをオススメします。
球が吹け上がってしまう人は、低めのロフト角度を選び、球が上がらない人は高めのロフト角度のドライバーを選ぶと良いです。
”スピン量”とは?
ボールを打った際には必ずバックスピンがかかります。バックスピンは揚力を生み、ボールを飛ばすためには必要不可欠な要素となりますが、このスピン量が多すぎると吹け上がった球になり飛距離が出ません。
また、サイドスピン量が多ければ、ボールはフックやスライスし、飛距離ロスの原因になります。ヘッドスピードが遅いゴルファーがロフト角度の低いドライバーを使うと、バックスピン量が減りすぎてボールが上がらずに飛距離がでません。
反対に、ヘッドスピードが速いゴルファーがロフト角度の高いドライバーを使うと、バックスピン量が増えすぎてボールが吹け上がってしまいます。
飛距離アップには自身のスイングを見直すことも大事ですが、”打ち出し角度”と”スピン量”を適正値にするために、自分に合ったロフト角度のドライバーを選ぶことも飛距離アップには大事な要素となるのです。