初心者の頃は、ゴルフボールなんて何でも同じと考えている方が多いと思います。
たしかに、スイングが安定しない初心者の頃は、なくなる前提で安価なボールを私も選んでいました。
しかし、ゴルフボールの違いにより、飛距離性能、スピン性能は大きく左右されます。
特にプロゴルファーが使っている高価なボールでは、バックスピン性能が断然違います。また、同じパターで打っても、固いボール、軟らかいボールでは打感が全然異なり、距離感に影響します。
今回は、ゴルフボールの種類、特徴を紹介します。自分のスタイルに合ったゴルフボールを選ぶことがスコアアップにつながりますので、しっかりと内容を理解しましょう。
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ゴルフボールの種類
ゴルフボールには大きく分けて以下の2種類に分かれます。
- ディスタンス系 (飛距離重視)
- コントロール系 (スピン性能重視)
ディスタンス系、コントロール系のゴルフボールは構造、材質の違いにより分かれていますが、基本的には、ディスタンス系のゴルフボールは硬く、コントロール系のゴルフボールは軟らかいと言われています。
ゴルフボールの硬さと、飛距離に影響するスピン量の関係
ドライバーなどロフトが少ないクラブの場合、軟らかいボールの方が余計なスピンが減り飛びに有利となります。
軟らかい方がスピンが増えると思われる方が多いと思いますが、実は逆で、軟らかいボールの方がインパクト時の“クラブとの接触時間”が長いからです。
インパクトの瞬間は約1万分の5秒。その僅かな間に、ボールは「ぐにゃ」と変形したあと元の形に復元して飛びます。
インパクトの間、ボールはクラブのロフトによって、バックスピンが掛かる方向にねじれが加えられ、インパクト最中のある時点から逆にねじれを戻そうとする力が働くことが分かっています。
ドライバーショットの場合、ボールはコアまで変形しますが、アプローチやパッティングではカバーやミッド部分までしか変形しません。だから、コアまでつぶれているドライバーショットで感じる「硬さ」というのは「ボール全体の硬さ」になります。
アプローチやパッティングでは「カバー・ミッドの硬さ」を感じているということです。例えば「ディスタンス系」の場合、コントロール系に比べてカバーが硬くなっているので、アプローチショットでは硬く感じ、 コアまで変形するドライバーでは柔らかく感じます。
コントロール系はディスタンス系に比べてカバー・ミッドが軟らかいので、アプローチでは柔らかく感じる。つまり「硬い、軟らかい」というフィーリングはドライバーショットとアプローチで違ってきます。
結局どのゴルフボールを選ぶべき?
プロは打ち方を変えることでどんなボールでも使い分けすることが出来ますが、アマチュアの場合打ち方とマッチしていないボールを使うことで、ドライバーの場合約15ヤードくらい飛距離をロスすることもあります。
だから、クラブを変える前にボールを変えることで、自分のスイングやクラブ本来の性能をより生かすことができる可能性があることを知ってほしいと思います。
ただし、まったくの初心者で始めてゴルフボールを購入するような人のために、ディスタンス系、コントロール系のゴルフボールの概要を紹介しておきます。
ディスタンス系
- 飛距離重視で飛ばしたい人
- 硬めのボールが好きな人
- ドライバーの弾道が高めの人
ゴルフボールによっては、適応スイングスピードが速めに設定されているボールもあるので、スイングスピードが比較的遅い女性の方、非力な方は、全対応のゴルフボールを選ぶとよいでしょう。
コントロール(スピン)系
- スピンアプローチでボールを止めたい人
- 軟らかめのボールが好きな人
- 中級者、上級者の人
スピン系のゴルフボールは、主にグリーン周りでのアプローチで、スピンを駆使して、好きなところへボールをコントロールできる、中級者、上級者向きです。