アプローチで転がしが使える状況は少なく思われがちですが、実際はそんなことはありません。
9番アイアン、PW、AWの3本を使いこなせば、転がしだけでほとんどの状況に対応できます。
今回は安定性のある3本のアイアンを使った効果的なアプローチ方法について紹介します。
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SWを使わない転がしから考える
アプローチはSWしか使わないという人が多いですが、それが寄らない原因になることがあります。
その理由は、SWはリーディングエッジがとがっているので、簡単に見えるフェアウェイ花道から寄せるケースなどは逆に難しくなります。
ボールに対して上から打ち込めばダフリやすいし、上げようとすればトップしやすいからです。
一番簡単なアプローチとしては、9番アイアン、PW、AWの3本を使った転がしです。
当たり前の話ですが、ピンの根本に落とすようなピンの近くを狙うアプローチより、自分の近くに落とした方が正確性が格段に上がります。
だいたい、グリーンエッジから2~3ヤードのグリーン内の平らな場所をキャリーで狙うイメージを常に持ってください。
その場所からピンまでの位置でキャリーとランを計算し、9番アイアン、PW、AWの3本を使い分けていきます。
では、9番アイアン、PW、AWではキャリーとランの比率はどのくらいなのでしょうか?
スイングタイプ(ダウンブロー、払い打ち)やクラブメーカによるロフトの違いよっても多少の誤差はありますが、一般的な比率を紹介したいと思います。
クラブによるキャリーとランの比率とは?
クラブによるキャリーとランの比率は以下の表の関係にあります。
クラブ種類 | キャリーの距離 | ランの距離 |
9I | 1 | 3 |
PW | 1 | 2 |
AW | 1 | 1 |
例えば、グリーン手前からのアプローチでカップまでの距離が約10ヤードの場合を想定する、
- 9番アイアンで打てば、キャリー:ランの比率が1:3なので、約2.5ヤードをキャリーで打てば、ランで7.5ヤード転がる計算。
- PWで打てば、キャリー:ランの比率が1:2なので、約3.3ヤードをキャリーで打てば、ランで約6.6ヤード転がる計算。
- AWで打てば、キャリー:ランの比率が1:1なので、約5ヤードをキャリーで打てば、ランで約5ヤード転がる計算。
打ち方は変えずに、キャリーとランの比率でクラブを選ぶことが、大きなミスがなく、簡単に寄せる方法です。